コロナ渦、こんなエピソードを耳にしたのを覚えています。
「欧米人はマスクをすることに抵抗がある。」
以前ニューヨークに住んでいた時も、
同じような話を聞いたことがあります。
「欧米人にとって、マスクを付けるということはよっぽどの事態だということ」
その、よっぽどの事態になったので、
コロナ渦では、欧米人もしっかりマスクを付けていたわけです。
一方で、日本人にとって、
マスクを付けることは、以前から日常的なことです。
冒頭のエピソードをもう少し詳しく説明すると、
「欧米人はコミュニケーションを取る際、相手の口元を見ているから、
それをマスクで隠されることに抵抗がある。」
ということらしいです。
逆に、サングラスで目元を隠されることは抵抗がないとのこと。
一方で、日本でサングラスをかけることは、
理解が進んできたとは言え、
まだまだ抵抗感が残ってますよね。
欧米と日本ではコミュニケーションの取り方が真逆なんです。
それを実感したエピソードがあったので、
紹介します。
それはロンドンで、ミュージカルのチケットを買いに行った際のこと。
私は決して流暢に英語を話せるわけではないので、
窓口越しに一生懸命喋ります。
そこでスタッフが一言、
「口元が隠れているから、もう少し顔を下げてくれないか。」
一生懸命に喋ろうとするあまり、
顔が窓口に近づきすぎて、
口元が隠れていたのです。
ここでハッとして、
「欧米人は口元を見てコミュニケーションを取っている」
というエピソードを思い出しました。
その後は問題なく、
マイケル・ジャクソンのミュージカル「MJ」のチケットを購入し、
楽しく興味深く観劇できたというわけです。
そうそう、ガイドブックに載ってないような、
こんな些細な文化の違いを感じたくて、
海外に来たんだよなーと、
とても嬉しくなりました。
例えば宗教観においても、
「ヨーロッパではキリスト教の価値観が生活に根付いている」
それは頭に入っているつもりでも、
実際に理解するのはとても難しいことです。
そんな小さな、些細な体験の積み重ねが、
その土地を理解し、馴染むということだと思います。
やってみないと、行ってみないと、わからないことがある。
それを実感したくて、また私は旅に出ると思います。
私は、あちらの人達が目が合った時にニコッと笑ってくれるのが好きです。
警戒してませんよの合図だと言われてきましたが、まずは表情で打ち解けようという、そして無意識のうちにそうなるのが普通という文化が好きです。
日本にいても英語に触れる機会はあるけれど、それは日本人に馴染むような環境を整えた中でのチャンスであってやはりロコピーポーとの接触でしか味わえない経験ってありますよね。
ネイティブでない我々には大変なやり取りかもしれないけど、その些細なひとつひとつが本物でそれを体験した時に大きな嬉しさにもなるんですね✨️
旅に出たくなる気持ち、分かります。