2024年11月4日(月)
プレミアリーグ第10節
フラム×ブレントフォード
を観戦してきた。
フラムFCはイングランド、プレミアリーグ(1部リーグ)に所属するフットボールクラブ。
そのホームスタジアム、クレイヴンコテージはロンドン西部に位置する、
1896年開業の古き良きオールドスタジアム。
最寄駅はいくつかあるが、逆に言うとどの駅からもそれなりに遠い。
今回はハマースミスエリアから歩くことにした。
この通りをまっすぐ南方面へ30分ほど歩いて行く。
人通りはそれなりに多く、ハマースミス駅周辺は飲食店も多い。
十分歩ける距離だが、バスも走っており、
夜歩きが不安な人は利用するのもいいと思う。
(ハマースミスから遠ざかるつれ、人気は少なくなっていく)
途中で右へ曲がると、
住宅街の中に突如出現するスタジアム。
収容人数は22,000人余りと、そこまで大きくはなく、
街の雰囲気に完全に調和している。
場外ではブラスバンドの演奏。
騎馬隊のパトロールがUKっぽい。
今回のチケットは、リバーサイドスタンド(メインスタンド)のUpper。
スタッフに「どこから入場すればいいのか?」と聞くと、
「このゲートからでいいよ」とのことで、
一番手前の47ゲートから入場。
「バッグを持っている」と申告すると、中身をチェックし、
チェック済みのテープを巻いてくれた。
フラムの公式サイトを確認したところ、
「明確な持ち込み禁止品リストはありません」とのことだったが、
念のため、Vlog用の小型カメラは持ってこなかった。
(プレミアリーグの多くのクラブは、
カメラやビデオレコーディング機器の持ち込みを禁止している)
チケットはApple Payに入っており、リーダーに翳して入場。
クイズ番組の不正解のような「ブー」という音が鳴ったが問題なく、
これが正解?の模様。
ゲートは狭く、Fatな人は通れないのでは、と心配になるほど。
イングランドのオールドスタジアムでよく見られる、
四隅に席がなく、各スタンドが独立した造り。
スタンド裏には売店が並んでおり、皆ビールを楽しんでいる。
それもそのはず。
キックオフ1時間前までは1パイントビールが2ポンド!
ラガーとエールの2種類があり、エールを選択。
ちなみに、通常料金は、7ポンドちょいだったと思う。
そりゃみんな、早く来て飲むわ。
リバーサイドスタンドの名の通り、テムズ川に面している。
こちら側がメインスタンド。
自分の席は、中継カメラアングルで言うと、
手前側2階の、一番左のブロック。
最初にゴールキーパー陣。
その後、フィールドプレーヤーがウォーミングアップのためフィールドに出てきた。
だが、みんなまだビールを楽しんでいるため、スタンドはガラガラ。
フラムのスタメン4バックが横並びになり、
ロングボール処理やカバーリングの確認をしている。
試合前のアップとしては、初めて見たかも。
一方、ブレントフォードはセットプレーの確認。
これも試合前としては珍しいのでは。
当たり前だが、みんなうまい。
というか、残念なミスがないという感じ。
シュートを振り抜いても、しっかり枠に持っていくし、
あさっての方へ飛んでいくような残念なキックミスがない。
試合前のメンバー発表。
特にサポーターの期待を感じたのは、ペレイラとスミスロウ。
リメンバランスDay(第一次世界大戦の犠牲者追悼)が近いということで、
毎年おなじみ、ラッパのセレモニー。
選手達はセンターサークルを囲み、祈りを捧げる。
キックオフ。
フラムは攻撃時、ペレイラとスミスロウがセンターハーフに入る、4-3-3のように見える。
守備時はスミスロウが前へ出てヒメネスと2人でブロックを作り、4-4-2のような形。
(VPN利用のためか、HTML埋め込みがうまくいかなかったので、
後日フォーメーション図は訂正します)
レノ
テテ アンデルセン バッシー ロビンソン
ペレイラ ベルゲ スミスロウ
イウォビ ヒメネス ネルソン
ブレントフォード
フレッケン
ラスムッセン コリンズ ピノック ファデンベルフ
ダムズゴーア ノアゴーア ヤネルト
エンベウモ ウィサ ルイスポッター
こちらも守備時は4-4-2のような形。
バックラインは、かなりマンマーク気味に相手FWを捕まえている印象。
特にピノック。
ヒメネスがサイドに流れても付いていくので、時折センターがガラ空きになる。
相棒のコリンズも、わりと前まで捕まえに行くので、なおさら。
24分、ヤネルトの左足炸裂。
やや左寄り、25m少しあっただろう。
ただし前にDFはおらず、シュートコースは空いていた。
とはいえ、スーパーゴールだった。
前半は、フラムがボールを支配して有利に進めた印象。ただ、最後のパスやクロスが合わなかった。
途中からイウォビとネルソンの左右の位置が入れ替わっていた。
後半キックオフ
65分、アダマ・トラオレ登場。
遠目でも筋骨隆々凄い。
この人の特徴は縦への爆発的なスピード。
持ち味が出せそうなシチュエーションが訪れるとスタンドが盛り上がる。
イウォビはセンターハーフへ。
徐々にフラムが深い位置まで押し込む展開が増え、
コーナーキックや折り返しを拾ったミドルシュートが増える。
72分、両チーム選手交代。
ブレントフォードはブロックを作って逃げ切りを計る。
82分、ハリーウィルソンがセンターに入る。
イウォビは左のウィングへ。
この後、ブレントフォードが5バックになったこともあり、
フラムはさらに押し込む展開。
92分、アダマのクロスをハリーウィルソンが左足アウトサイドで合わせると、
ループシュートのような形になり、ゴールに吸い込まれる。
95分、右クロスから途中交代で入っていたブレントフォード、カルバーリョに決定機が訪れるも、レノがビッグセーブ。
これが結果を分けた。
97分、ロビンソンのクロスをハリーウィルソンがダイビングヘッド。
最高に盛り上がったまま、このまま試合終了。
アディショナルタイムの2発で、まさかの大逆転。
すごい試合に立ち会うことができた。
この流れでもう一杯飲んだら最高だったろうが、
疲労と7ポンドであることを盾にしてなんとか我慢。
川沿いの道をハマースミス方面へ歩いて帰った。
後日、YouTube動画も作る予定です。
以下、感想箇条書き
・ピノック、ロングスロー投げる。
・スミスロウは相変わらず上手かった。
だけど、相変わらず怖さが足りなかったし、
相変わらずソックスも目一杯下げていた。
・ロビンソンの左足はすごい精度で、90分を過ぎても衰えないスタミナも凄かった。
・序盤、ネルソンにチャンス数回。どれか決めていたら彼がヒーローだったかも。
・ヒメネスは競り合いでほとんど負けていて、少し元気がなかった。
ハーフタイムには、稲本潤一選手と同時期に活躍したボア・モルチが登場。